【ネタバレあり】映画 ファウンダー レビュー
当時アメリカのバーガーショップで当然とされていたドライブイン方式やトレーを廃止し、製造ラインの徹底的な効率化を図ったマクドナルド兄弟。その仕組みの将来性を見抜き、フランチャイズ化させ、世に広めたレイ・クロック。マクドナルド兄弟が創った仕組みやブランドが、レイ・クロックによって徐々に支配されていく過程が描かれている。
画期的な発明の原液を作る能力とそれを世界規模のものにする能力は別物であるということは往々にしてある。実業家の堀江貴文氏もアイディアには価値はなく、大事なのは実行力だと説いている。マークザッカーバーグ率いるFacebook社がSnapchatのアイディアをパクリ、徹底的に潰している様は本作で描かれているレイ・クロックの姿勢と重なる。
本作はマクドナルド帝国の成り立ちを美談として描いていない。劇中にもあるように、ビジネスとは戦争であり、溺れてる相手の口にフォースを突っ込まなければいけないというセリフからも、レイ・クロックという人間の非情さと執着心や根気を強さが伝わると思う。
そんなビジネスで成功するためのマインドセットを実例を用いて描いている本作は是非一度見ておくべき映画だと思う。
本田圭佑のパチューカ移籍とセルフブランディングの旨さ
本田圭佑選手が今季より移籍したパチューカにてデビュー戦でゴールを決めたという嬉しいニュースが流れてきた。今日は本田選手のパチューカ移籍と彼のセルフブランディング術について考えてみたい。
パチューカ本田、デビュー戦で初ゴール「言葉にならない」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
パチューカはメキシコのイダルゴ州パチューカにあるサッカークラブである。メキシコの強豪でであり、北中米カリブ海の代表として、今年のFIFAクラブワールドカップへの出場も決まっている。
なぜヨーロッパを選ばなかったのか
これまで、ヨーロッパに所属していた選手の大半はヨーロッパ内で移籍するか、Jリーグに復帰するかの2パターンが主流であった。ヨーロッパは全世界から一流選手が集まり、世界最高峰の大会とも言われるヨーロッパ・チャンピオンズリーグが開催される地域でもある。ACミランとの契約が切れた本田は今夏、ヨーロッパ、中国、アメリカのメジャーリーグサッカーなどへの移籍が噂されていた。中国やアメリカはヨーロッパで活躍した選手が現役引退前に一稼ぎしつつ、マスに向けた知名度も高められるようなリーグである。しかし本田が選んだのはそのどれでもなく、メキシコのパチューカだった。
本田がヨーロッパを選ばなかった理由は「本田圭佑ブランド」の維持だったのではないかと思う。ヨーロッパで本田圭佑といえばACミランの10番ということでかなり名前も知れ渡っている。一方ACミランでは昨シーズン出場機会に恵まれず、プレーのクオリティーも全盛期に比べて劣ってきていると言われていた。そんな中スペインの中堅であるレバンテなどからもオファーが来ていたようであるが、恐らくヨーロッパの中堅以下のチームに行く事による「本田圭佑ブランド」へのメリットが小さい。
一方北米のメキシコにおいて本田圭佑という名はまだあまり知られていないという。以前テレビ朝日で中村雅史氏と退散した際、本田は「アメリカに行くと、自分を知らない人が多くて楽である反面、少し不満」という趣旨の発言をしていた。メキシコであれば北中米のチャンピオンズリーグに出場でき、アメリカ大陸の上半分に本田の名前が知れ渡ることになる。本田と言えば近年、ビジネスマンや教育者として世界を股にかけて活動することも増えており、世界中で名前が知れ渡ることは彼にとって大きなメリットだ。
来年のFIFAクラブワールドカップに向けた対策
今回の移籍の際にもう一つ注目されたのは来年のワールドカップに向けたコンディション調整ができるチームか否かという点だ。多くの選手はワールドカップ前チャレンジングな移籍をするより、出場機会が確実に確保できるクラブに移籍し、試合に出ながら代表に向けたコンディション調整をしていく傾向にある。そういった意味でもパチューカは本田に取って、出場機会が増える可能性がヨーロッパの強豪に比べて高い。本田自身も「パチューカが最も自分を本気で必要としてくれていると感じた」という発言をしていた。また、日本代表は国際戦にて、アメリカ大陸(特に南米)に対して苦手意識が強い。そういった理由もあり、ヨーロッパとスタイルの違うサッカーに身を置き、来年のワールドカップに向けた備えという意味でも今回の移籍は価値のあるものだといえるだろう。
まとめ
本田圭佑という人間は常にファンたちにサプライズを起こしてくれる。それはピッチ上だけでなく、彼の人生そのものが常に前例にとらわれない生き方だ。先日のデビュー戦でのゴールも含め、今後も彼の起こしてくれるサプライズに期待しつつ、多くの人々の人生に良い影響を与え続けてほしいと思う。
スピッツ「冷たい頬」の歌詞の意味を考察してみた
当ブログでこれまで最もアクセス数が多かった記事が「スピッツ「正夢」の歌詞の意味を考察してみた」という記事なので、今回はスピッツの曲の歌詞について考える記事を書いてみたい。
「冷たい頬」は爽やかで涼しげなメロディーの奥にある、ささやかだが、主人公の心に深く刻まれた、忘れられない悲しみを強く感じさせられる一曲だ。悲しみを壮大なバラードで仕立てるのではなく、平気な顔でサラッと歌い上げてしまう感じがなんともスピッツらしいのである。
歌詞の内容であるが、主人公の恋人との失恋や死別という体験を軸に書かれているのではないだろうか。このような視点から「冷たい頬」について分析していく。
愛した女性との思い出の回想
「あなたのことを深く愛せるかしら」
子どもみたいな光で僕を染める
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた小さな午後
あきらめかけた楽しい架空の日々に
一度きりなら届きそうな気がしてた
誰も知らないとこへ 流れるままに
じゃれていた猫のように
おそらく主人公が愛した女性はイタズラな女性なのかもしれない。主人公の熱意を受け取ろうとするも、「あなたのことを深く愛せるかしら」と言うフレーズには主人公と女性の気持ちの熱量に差がある事がわかる。ここで一つ考えておきたいのはこの曲のタイトルでもあり、Aメロでも登場するキーワード「冷たい頬」の意味だ。
「冷たい頬」とは何を指しているのか
冷たい頬が何を指しているのか。その解釈は二つあると思う。一つは死別説。死者の冷たい頬を指しているという説。そしてもう一つは心が冷えてしまった女性の頬という説だ。主人公の愛の熱量が高すぎて、女性の頬(愛の熱量)が冷たく感じたのかもしれないし、別れを告げられる前に女性の気持ちが冷めきった状態を冷たい頬と表現したのかもしれない。まぁ実際どちらに解釈しようがリスナーの自由なのだが笑
相手を追いかけすぎて壊れていく主人公
ふざけすぎて恋が幻でも
構わないといつしか思ってた
壊れながら 君を 追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで なにもないこと 時のシャワーの中で
とても味わいのある歌詞だと思う。相手といる時間が楽しすぎて、これが恋であったとしてもそうでなくても良かった。恋は盲目とも言うように、一人の人を愛しすぎると自分がどんどん壊れていく。恋愛工学的に言えば致命的な非モテコミットだ笑 しかし壊れながら相手を追いかける中でも主人公は実は知っていた。自分が追いかけているという事実が全てで、その向こうには何もないこと。そしてときのシャワーがそんな事実も全て風化させていってしまうということ。自分を見失っていく中で、その先に何もない虚無感を実感しているという、なんとも悲しい男である。
そしてこの後のベースソロがとてもいい。歌詞にもあるような週末の小さな午後という情景がなんとなく浮かぶ。
過去にさよならを告げる主人公
さよなら僕のかわいいシロツメクサと
手帳の隅で眠り続けるストーリー
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた小さな午後
締めのAメロがまた秀逸。「さよなら僕のかわいいシロツメクサ」という歌詞が凄い。どこで読んだか忘れたが、シロツメクサとはクローバー(Clover)でShe Loverという意味が込められているのではと誰かがブログで書いていたが、たしかにこの解釈は納得である。そしてその後の「手帳の隅で眠り続けるストーリー」と言う歌詞がまた秀逸。主人公の日記なのか、二人の交換日記なのかはわからない。二人のストーリーは永遠にその手帳の中に眠り続けるのだと主人公は覚悟したのだろう。そして冒頭にも出てくる、「冷たい頬に触れた小さな午後」に対しても別れを告げた。
おわりに
この曲にはとにかく無駄なフレーズが一つもない。多すぎず少なすぎずの加減が完璧で、全く押し付けがましさがない。最後のAメロの歌詞を見ていると、この曲が全て回想の歌であったことがわかる。勝手なイメージだが、彼女とよく遊びに来た公園で手帳を開き、過去のことを思い出しつつ、そのストーリーは手帳の中に大切にしまって、また歩き出そうと決意を決めた主人公の心の葛藤が描かれた歌なのだと思う。
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