ナサケモノの日記

Twitter: @nasakemono2016

童貞の底力見せたるわ

 
正直に言おう。僕は22歳童貞だ。
 
僕の女性遍歴は20秒で語り終わるレベル。小4で初恋の女の子と付き合い(ここだけ聞くと中学生で童貞卒業した子みたいだけど)、冷やかしを浴び、そこから女の子と接することがなくなり、高3でできた彼女にはクンニまでして挿入はしていない。一年半ほど付き合ったが、結局「元カレのことがずっと忘れられなかった」という事でフラれた。そして大学に入り三年半以上がたったが女性経験は一切ない。童貞だ。
 
大学生低学年の頃は「そのうちまた相性の合う子が現れて、童貞なんてすぐ捨てれるだろう」なんて悠長なことを考えていた。僕がイケメンか器用な男ならそうなっていたかもしれない。だが現実は違った。僕はどちらかといえば草食系男子で女の子と接するのは得意ではない。無意識に女の子を避けるという選択を繰り返して来て今に至るわけだ。昨年秋「僕は愛を証明しようと思う」という本を読み「恋愛工学」というものに出会った。
 
 そこには僕がなぜ元カノに捨てられたのか。僕がなぜ20年以上童貞なのかの答えが全て書いてあった。僕はいわゆる非モテコミットを繰り返し続けた。更に恋愛工学の初歩中の初歩の方程式として【モテ=ヒットレイシオ×試行回数】という式がある。僕の場合ヒットレイシオは平均値より低い。更に試行回数が0であったのだ。0に何を掛けても0。僕は人並み以上に女の子と接しないといけないことに気づいた。という事で僕はナンパを始めたのであった。
 
実際去年の秋ごろ大学の文化祭に顔を出したりもしたが全く声をかけられなかった。相席屋にも行ったが相手を楽しませるトーク力がない。周りの友達には勇ましく「俺ナンパしてくるわ(ドヤ)」といって町に繰り出すが地蔵するだけの日々。結局俺は童貞のまま。マインドも行動も容姿も全部童貞。そんな風悶々としたまま日々が過ぎていった。そしてある日ふと思った。「このまま年を重ねて後3年もすれば25歳(童貞)になる。。。将来何かを成し遂げようとしたとき童貞に誰がついていくだろうか」。そこに至るまでには外的要因も多くあった。友人には童貞と揶揄され、ナンパするする言って結局しない有限不実行な奴のレッテルを貼られた。そんな自分が悔しくて悔しくて仕方がなかった。
 
ある日の飲み会で恋愛工学を知っている人がおり、会話が盛り上がった。酒も回っていたのでこれから出陣しようという話になった。終電近い新宿の街で狂ったように声掛けをした。30分で15人くらいには声をかけたのではないだろうか。酔いが回っていたこともあり何も怖くなかった。一緒にいた知人も唖然とするほど声掛けをした。結果としては15戦全敗である。あれだけ声掛けをしたのに僕は何も失っていないという当たり前の事実に気づいた。その日を境に僕は変わった気がする。シラフでも声掛けが出来るようになった。最近ではライン交換までこぎつけた案件もある。が、しかしアポまでこぎつけたこと会話がうまく進まず、アポをキャンセルされたりもした笑 けど今少しずつではあるが前に進んでいる自分がうれしいし、週末何もしていなかったり、案件が全く進まない日は危機感を感じるようになった。最近はナンパ師の知り合いの方と一緒に出撃することも増えた。声掛けへの求心力人並み以上だと自負している。
 
しかしそんな時、頑張ろうとすれば必ず足を引っ張ってくるやつもいる。僕のナンパを冷やかしてきたリ、童貞でありながら何も行動しないやつが上から目線で悪口を書かれたりすることもある。そんな周りの声に簡単に流されてしまうのは自分の悪いこところでもあるが。。。今は結果を出せていない自分が悔しくて悔しくて仕方がない。そんなひけらかしてくる人間たちを黙らせるには何とか結果を出すしかない。
 
童貞は常にコンプレックスと戦い続ける生き物だと思っている。少なくとも僕はそうだ。過剰な自意識と、そんな自分と世の中のズレに常に口惜しさと怒りをもっているのが童貞だ。ナンパはまだまだ世の中で認められている文化ではない。だけど今は例えクズと呼ばれたても、このどこからともなく沸いてくるエネルギーに身を任せて戦い続けたい。そしてゆくゆくは一人でも多くの女性を幸せにできる上級恋愛工学プレイヤーになりたいと思っている。
 
要は何が言いたいかというと
 
「童貞の底力をなめるな」
 
ということです笑
 
今晩も出撃してきます。

世界遺産の風車村 キンデルダイクへ!オランダの喉かな町並みを満喫【春の欧州旅行15日目】

この日は世界遺産にもなっている風車村キンデルダイクへ行ってきました。

まずはチケットの発券

友人とともにティルバーグ大学の授業を受ける。オークションの経済学に関する話だったが全く意味が分からなかった笑 そこから大学の図書館へ。例によって(URL)鉄道一日7€券を発券。

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電車でドルドレヒトへ!

昼過ぎに電車に乗り、ドルドレヒトへ。駅前で自転車のレンタル。オランダはどの町にも駅前に自転車のレンタルがある。今回レンタルしたのは自転車屋兼レンタル屋であった。ここから片道約20キロの自転車の旅が始まる。ちなみに自転車はこんな感じで、手元のブレーキがなく、ペダルを逆回転させてブレーキをかける。手のブレーキのようにワイヤーを引かなくてもよいのでその分故障が少なくなるのかも。

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片道1時間の自転車の旅始まる!

キンデルダイクへの生き方の王道はロッテルダムからバスで行くルートだそう。バス等で行くのも良いが若くて体力が有り余っているなら自転車の旅はぜひおすすめ。オランダの街並みを肌で感じながらゆっくり旅をする。この国は自転車専用道が充実していて本当に走りやすい。ただ道は左側通行だったり日本と少し感覚が違うのでそこだけ注意が必要。
 
途中、川沿いで少し休憩をしながら喉かな町並みを楽しむ。

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暫く走ると広大な農場が出現。肥料の臭いがとても臭い笑 

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その農場を超えると次はまた小さな町並みが現れる。ほんとに住みたいレベルで綺麗で且つのどか。

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最後は川沿いのサイクリングロードをひたすら走る。最高に気持ちがいい。

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世界遺産キンデルダイク

そして走ること一時間ほど。風車村出現!息を飲むほどの絶景!・・・・ではないが確かに綺麗だし落ち着いていてすごくいい所!じっくり見るその前に腹が減っていたので敷地内にあるお土産屋兼カフェでアップルパイとコーヒーを。

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そこからのんびり歩きながら世界遺産の風車村を楽しむ。ジョギングしてる人なんかもいた。

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ゆっくりしていると日が沈みそうになってきたので駅に戻る。ここからまた一時間の自転車の旅。途中で一軒家のおじちゃんが見てるテレビを覗き見るとWBCのオランダの試合を見ていてびっくり。こっちでも一応見ていた人はいたっぽい。
 
この日の旅はとにかくオランダのいいとこっぷりにただただ感動していました。まず人がフレンドリー。河原などですれ違う人も笑いかけてきてくれるし、話しかければ優しく(しかも英語で)対応してくれる。経済が豊かなだけあって人々の心にも余裕があるように感じた。そして町並み。とにかくのどかで美しい。私の友人も「ここで子育てしたら楽しいだろうな」なんてことを呟いていたくらい本当にいいところ。オランダは旅行先としてだけでなくお金があれば移住先としても最高の国だと思います笑。

世界遺産の風車村 キンデルダイクへ!オランダの喉かな町並みを満喫【春の欧州旅行15日目】

この日は世界遺産にもなっている風車村キンデルダイクへ行ってきました。

まずはチケットの発券

友人とともにティルバーグ大学の授業を受ける。オークションの経済学に関する話だったが全く意味が分からなかった笑 そこから大学の図書館へ。例によって(URL)鉄道一日7€券を発券。

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電車でドルドレヒトへ!

昼過ぎに電車に乗り、ドルドレヒトへ。駅前で自転車のレンタル。オランダはどの町にも駅前に自転車のレンタルがある。今回レンタルしたのは自転車屋兼レンタル屋であった。ここから片道約20キロの自転車の旅が始まる。ちなみに自転車はこんな感じで、手元のブレーキがなく、ペダルを逆回転させてブレーキをかける。手のブレーキのようにワイヤーを引かなくてもよいのでその分故障が少なくなるのかも。

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片道1時間の自転車の旅始まる!

キンデルダイクへの生き方の王道はロッテルダムからバスで行くルートだそう。バス等で行くのも良いが若くて体力が有り余っているなら自転車の旅はぜひおすすめ。オランダの街並みを肌で感じながらゆっくり旅をする。この国は自転車専用道が充実していて本当に走りやすい。ただ道は左側通行だったり日本と少し感覚が違うのでそこだけ注意が必要。
 
途中、川沿いで少し休憩をしながら喉かな町並みを楽しむ。

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暫く走ると広大な農場が出現。肥料の臭いがとても臭い笑 

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その農場を超えると次はまた小さな町並みが現れる。ほんとに住みたいレベルで綺麗で且つのどか。

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最後は川沿いのサイクリングロードをひたすら走る。最高に気持ちがいい。

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世界遺産キンデルダイク

そして走ること一時間ほど。風車村出現!息を飲むほどの絶景!・・・・ではないが確かに綺麗だし落ち着いていてすごくいい所!じっくり見るその前に腹が減っていたので敷地内にあるお土産屋兼カフェでアップルパイとコーヒーを。

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そこからのんびり歩きながら世界遺産の風車村を楽しむ。ジョギングしてる人なんかもいた。

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ゆっくりしていると日が沈みそうになってきたので駅に戻る。ここからまた一時間の自転車の旅。途中で一軒家のおじちゃんが見てるテレビを覗き見るとWBCのオランダの試合を見ていてびっくり。こっちでも一応見ていた人はいたっぽい。
 
この日の旅はとにかくオランダのいいとこっぷりにただただ感動していました。まず人がフレンドリー。河原などですれ違う人も笑いかけてきてくれるし、話しかければ優しく(しかも英語で)対応してくれる。経済が豊かなだけあって人々の心にも余裕があるように感じた。そして町並み。とにかくのどかで美しい。私の友人も「ここで子育てしたら楽しいだろうな」なんてことを呟いていたくらい本当にいいところ。オランダは旅行先としてだけでなくお金があれば移住先としても最高の国だと思います笑。

オランダ南部の田舎町ティルバーグ滞在記【春の欧州旅行14日目】

14日目に関しては記事にすべきかどうか迷った。写真があまりにも少なすぎるからである。。。
なのでかなり文章ばかりの滞在記になってしまうのでご了承ください笑

オランダでの自炊

朝起きてからスーパーへ行き、ハンバーグと白身魚を購入。友人の寮にてそれらを調理。
友人がゴーダチーズを買ってくれていたので。バーガーと一緒に焼きチーズバーガーを作る。
白身魚も焼き、友人が日本から持ってきていた炊飯器で米を焚いて食べる。一人約4€程度でこれだけおいしいものが食べれると思うと、オランダは住んでいても快適かもと思ってしまう。
 
ヨーロッパは物価が高いといいつつも、外食を控え自炊をすれば意外と安く抑えられるのかもと思った。

ティルバーグサイクリング記

その後友人は授業へ。潜ろうと思ったが、レポートの質問を受け付けるだけの授業なので来てもしょうがないということで、友人の自転車を借りてサイクリングへ。ティルバーグは本当に田舎町で大学を少し奥に行くとすぐ森だ。森の中の道を適当に走っているとサッカー場を発見。子どもが4-5人でサッカーをして遊んでいた。それにしても本当に環境がいい。このレベルの小さなサッカー場でもちゃんと綺麗な人工芝があるというのはさすがサッカー大国という感じだ。

ティルバーグセントラルヘ!自転車大国オランダ

友人の授業が終わりセントラルヘ。自転車が一台しかないので歩いていくことに。歩くと大体20分ほどでセントラルに着く。
 
セントラルにてレンタルサイクルを借り、そこからは自転車での移動に。レンタルサイクルは丸一日で3.5€。オランダは自転車のレンタルも進んでいるし、レンタルサイクルの文化などもかなり進んでいる。自転車専用道も充実しており、歩行者よりも自転車が優先される。自転車道を横切るときは歩行者が止まって自転車の通貨を待たなくてはいけない。(この話は次回詳しくすることになりそう)
 
ヨーロッパの田舎町は大体観光スポットが教会程度。しかも教会もこの数週間いくつも見てきているので観光はどんどん薄れてきている笑 

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ユートピア・ハッピーイタリーへ!

そして夜ご飯は早めに食べることに。大体のレストランは金額も高く全然客が入っていない。そんな中で唯一行列が出来ているレストランがあった。Happy Italyというイタリアンレストランだ。このイタリアンレストランはこの滞在の中で何度か訪れることになる。なんとパスタが約7€程でしかも量が食べきれないほど多い。

 

ハッピーイタリーで早めのディナーを済ませ、自転車で寮に戻る。そこからチャンピオンズリーグのレスターVSセビージャを観戦。こういういい時間にサッカーの試合が見れるのがヨーロッパ滞在の魅力だ。
 
次回は世界遺産の風車村「キンデルダイク」訪問記を書いていきます!
 

オランダの田舎町を巡る旅~ライデン、デルフト、ロッテルダム、ティルバーグ~【春の欧州旅行13日目】

旅行系記事もまだ保存していたネタがあるので書いていきます。
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再びオランダへ向かう

朝五時ごろ起床しコマロムから友人の父がブダペストまで送ってくれた。車から見る朝焼けがとてもきれい。

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10時の飛行機でブダペストからアムステルダムへ。オランダのティルバーグという町に友人が留学しているのでここから約一週間は彼のドミトリーを拠点に様々な場所を巡る旅となる。

アムステルダムに到着 電車の旅へ

オランダの鉄道は団体券としてチケットを買うと7€/人で一日乗り放題となるそう(元値がわからなくてすみません笑)。友人がとあるFacebookグループに所属し、そこでオーガナイザー(自主的に出てくるそう)が10人の購入希望者を集め、団体券を買い、プリントアウトするとそれがチケットとして使えるという仕組みだ(このあたりの情報を詳しく知りたい方はコメント欄にメッセ残していただければ友人に問い合わせて詳細調べます)。必ず用紙をプリントアウトしないといけないというのが非常に不便。

アムステルダム近郊の田舎町ライデンへ!

空港にて友人と落ち合い、アムステルダムの街には出ず、電車に乗りライデンという町へ。ライデンは大きな風車とライデン大学が有名な町である。
 
駅を出てすぐ、屋台にて販売されていたハーリングという生のイワシとピクルスを挟んだサンドウィッチを食べた。オランダの代表的な料理の一つらしく、刺身文化が浸透している日本人にとってはとても馴染みやすい料理。

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町中に水路が張り巡らされておりとても穏やかな町並み。BSの旅番組でありそうなヨーロッパの町並みがリアルで目の前にある感覚笑 風車は実際遠くから見てみると綺麗だった。近くは工事中であり、中にも入ることが出来なかった。

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続いてライデン大学。かなり小さな学校で街中に突然現れた。構内の建物の壁に菅原道真が読んだ歌が貼られていたのが印象的だった。調べてみると1992年からライデンの街中に世界の詩人の歌を書くというプロジェクトが起こり、その際に菅原道真の歌がここに書かれたらしい。

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次の街に向かう際に駅前で勝った貝の揚げ物を食べていると物乞いのおっさんが近づいてきて、食べさせてくれとせがんできたので、何個かあげた。オランダはほかの街と比べて貧富の差が少ない印象があったが、やはり物乞いのような人がどこにでもいるのがヨーロッパ。

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古都デルフトへ!

電車に乗って20分程度で次の街デルフトに到着。新教会、旧教会と市庁舎、そしてフェルメールセンター等が有名なこの町でぶらり途中下車しました。

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まず最初に旧教会。駅から歩いて五分以下くらい。こちらは14世紀に着工された教会。写真を見てお分かりいただけるだろうか。教会が若干傾いているのである。これは運河の地盤沈下によるものと言われているそう。教会にはあの有名な画家であるフェルメールも祭られているそう。新教会と旧教会を同時に入れるチケットが10€くらい(確か)で売っていたが、17時でクローズされるそうで、中には入れず。

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続いてフェルメールセンター。青と金の帽子をかぶった女の人の絵が有名な人笑 こちらもショップまでは入れたのだが、館内は5時で閉まるため、ギリギリは入れなかった。労働環境がめちゃくちゃいいオランダ。
 
そしてそこか新教会へ。こちらも徒歩圏内。新教会と言いながらも完成したのは17世紀。縦長で日中は教会内に入れ、デルフトの街を見下ろせるそう。

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そして新教会の前は広場になっており、広場の向かい側には市庁舎。不気味だけどおしゃれな変わった建物だった。

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デルフトは静かで小さなヨーロッパの街という感じだった。

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オランダ第二の都市ロッテルダム

続いてオランダ第二の都市ロッテルダムへ。こちらは戦争で町がかなりやられたそうで、近代的なビルが多い。他の街とのアクセントにもなっていて面白い。
 
駅の作りも半端なくユニーク。

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オランダは本当にユニークな建物が多い。というかむしろ普通のビルがない。
そんなロッテルダムで有名な建物がキューブハウスである。

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歴史的な趣というよりはオランダ人の遊び心が存分に見れる町がロッテルダムである。
 
最後はこの建物の中にあるスーパーにあるレストランでイカ墨のリゾットなどを買って帰ることに。

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乗り換えの役でまさかのトラブル!

友人の寮はさらにその先にあるティルバーグという町であったので再び電車に乗る。ブレダという駅で乗り換え。次の電車を待っているときに重大なミスに気づく。なんとスーツケースを前の電車の上の棚に置きっぱなしにしていたのである!
 
電車はすでにホームからいなくなっており絶望・・・。駅員さんに相談してみると、15分後に別のプラットフォームからまた別の線で同じ車両が発射するという情報を入手。奇跡的にブレダがその線の終着駅であったため助かった。筆者は中国で中学高校と過ごした身なので、「海外でこんなに優しくされるなんて!」と感じざるを得なかった笑 
 
無事スーツケースを持ち電車に乗りティルバーグへ。友人の寮はティルバーグの駅から徒歩8分ほど。寮に到着しゆっくりと休む。
 
次回はオランダ南部の田舎町「ティルバーグ」滞在記を書いていきます。
 
 

べスト盤に収録されていないアルバム曲でミスチルの歴史を振り返る 最終回 (最新にして伝説のアルバムとなったREFLECTION)

今回でミスチルの歴史の振り返りはラストとなるが、ここ3年ほどのミスチルの活動はとにかく活発。2014年に入り、レコーディングも活発化し、秋にはファンクラブ限定で未発表の新曲のお披露目ライブを開催し、その模様を映像化したドキュメンタリー映画「REFLECTION」を上映、2015年春からは未発表曲発表のためのアリーナツアー。そして2015年6月4日にアルバムを発売し、そのままドームツアー「未完」へと移っていき、REFLECTIONプロジェクトが終了したと思いきや、その直後に対バンツアーを発表。アジカンくるりエレカシ、ヒートウェーブ、小谷美沙子などと対バンをして音楽性に新しい風を吹き込ませた。2016年から現在にかけてはホールツアーを二本開催し、夏からはドーム・スタジアムツアー。メンバーの体調が心配になるほどのハードスケジュールである。これだけ成功したバンドがその場に留まろうとせずこれだけの活動をしている背中を見て励まされているファンも多いのではないかと思う。

 

進化し続けているミスチルの最新作REFLECTIONは衝撃的なものであった。まずブランディングの観点からも、発表前に新曲お披露目ライブを開催したり、その模様を映画化し、ファンクラブの会報などでは楽曲の制作レポートを出したりと、ファンの期待値が絶頂となったところでアルバムを発売するという手法が素晴らしかった。またパッケージの種類も2種類あり、NAKEDとDRIPという23曲全部入り+ハイレゾ音源データ+DVD+デモテープ視聴権のデラックス・エディションとDRIPという12曲入りのノーマルサイズのアルバムが同時リリースされた。プロモーションとしても新しい試みを果たしたアルバムREFLCETIONのアルバム曲を幾つか紹介していきたいと思う。

アルバム『REFLECTION』

Fantasy

スピッツの『ロビンソン』をイメージして作ったそう。サビの最後で着地しない感じは確かにロビンソンっぽい。イントロは小田和正の『ラブストーリーは突然に』のようにインパクトがあり、ライブで湧くようなものにしたかったそう。仮タイトルは「王道」というだけあって、王道でかっこいい曲でありながら、サビは皮肉に満ちている。

FIGHT CLUB

映画「ファイトクラブ」のブラピに憧れた男の歌。疾走感と勢いがめちゃくちゃあるのにどこか物憂げな雰囲気が漂う。勢いに任せているけど本当は不安で仕方がない思春期の気持ちを表現している。激しい曲なのにCメロからのセッションが入ってくるのも面白い。闘争心を向上させたい人におすすめの一曲。

斜陽

当初アルバムの方向性として「自分たちが年老いていき、世代交代して新しい世代にうまくバトンタッチ出来たらいいな」みたいな方向だったと何処かで話していた気がする(どこだったかは忘れたw)。「斜陽」や「FIGHT CLUB」、終盤に収録されている「進化論」などからもこのアルバムの裏テーマのようなものを受け取ることができる。その反動として「未完」という攻撃力100の守備力0みたいなロックみたいな曲が収録されていたりもする。

 

音楽としては大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」とビートルズの「エリナ・リグビー」をあわせたイメージのものを創りたかったそう。独特なリズムや民謡っぽい感じがオリジナリティーを醸し出している。ミスチルの曲の中でも極めて芸術性が高い曲だと思う。『Q』や『 DISCOVERY』時代のエゴ丸出しの桜井に『HOME』や『SUPERMARKET FANTASY』 の頃の共通項の大きい歌詞が併せ持たれた完成度の高い曲になっているのではないだろうか。

蜘蛛の糸

とても大人で官能的な雰囲気の曲。3曲目の「斜陽」に続き文学作品から名前を取っているのがこの曲。イメージとしてはボズ・スキャッグスの「We’re All Alone」の世界観らしい。確かにしっとりしたピアノと美しいメロディーの世界観はとても近い。2015年のスタジアム・ドーム、アリーナで披露されたが、巨大スクリーンに美しい映像を映して演奏されていたのがとても印象的。

I Can Make it

ギターを3本以上重ねているというこの曲。桜井の作家としての苦悩のようなものが描かれている。サビの感じやベースラインがすごく洋楽っぽい。

ROLLIN’ ROLLING~一見は百聞に如かず

こういう曲をミスチルファンは長らく待っていたのではないかという曲。感情を共有する音楽ではなく桜井のエゴ全開の曲。後に登場する「REM」や「WALTZ」のような重たいロックではなく、ブラスも入れたキレのいいスピード感のあるロックというイメージ。

運命

初期ともまた少し違うキラキラした遊び心全開のかわいらしい曲。主人公の童貞感がとても良く、世界観的には「HANABI」のカップリング曲の「タダダキアッテ」に近いかもしれない。とびきり明るいんだけど、好きな女の子の涙をいつでもふけるようにハンカチを持ち歩いたり、妄想に身を委ねて自分を慰めたりとストーカー臭さえもする危ないけど可愛い曲。お蔵入り候補だったらしいけど、入れてくれてよかった笑

忘れ得ぬ人

とことん暗くてナルシズムのあふれる歌。EXILEのATSUSHIやK-POPスターが歌ってそう。

You make me happy

なんだかんだこういう曲は時間がたっても飽きないんだよなという曲笑。ゴージャスでハッピーな曲。ジャジーで聞いててとても気持ちがいい。

Jewrly

おしゃれな曲。スナックのママが歌っていそうな感じはSENSE収録の「ロザリータ」に近いかも。こちらはピアノよアコギがとてもおしゃれ。桜井曰く汚れっぽい田原のギターがいい味を出している。

REM

ダークなミスチルを極めた曲。ミスチルのロック系の曲を聞いていると桜井はMUSEのようなパワー系ゴリゴリロックが好きなのだろうなぁと感じる。そんなパワー系の桜井を存分に楽しめるのがこの曲。サマーソニック2013で披露されたのがとても懐かしい。この曲が出来たのを皮切りに今回のアルバムが振り切れる方向に向かったそう。そういう意味ではREFLECTIONの中でも鍵となる一曲。

WALTZ

桜井本人はこの曲において自身のアーティストエゴが最も現れたとも語っている。とてもダークだがREMのように勢いで押し切っていくというよりは曲の展開が変化しながら進んでいく。ミスチルの歴史の中でもこんなに実験的なロックはあったかというレベルでぶっ飛んだ芸術的なロック。イントロの爆発感からの落ち着いたAメロがとてもかっこいい。「誰も欲しくない 必要としないなら 耳を塞げ」という攻めのミスチルが見られるのはファンにとってはたまらなく嬉しい。この曲の歌詞は就活生の厳しい現実を歌った曲なのではという説が巷では流れている笑

遠くへと

ユーミンの「中央フリーウェイ」を意識したそう。爽やかな晴れた日のドライブで聞きたい歌。恐らく物語の主人公はバイクに乗っているのだが、車やバイク問わず、ロードムービーに並んでミスチルの中でも有数のドライブソングになっていると思う。

I wanna be there

リラックスいた雰囲気の歌。一人旅をしている時にこんな曲を聴くと泣いてしまう笑

ヒッチハイカーのようなワイルドな雰囲気なのだがどこか物憂げな雰囲気を漂わせているのがとてもいい。明るさの中に哀愁を漂わせているという意味では「FIGHT CLUB」に近い(音楽的には全然違うと思うが)。

未完

Mr.Childrenの骨格の部分だけが剥き出しになっている曲。肉付けが全くされていない。ゴージャス感がまったくなく、ボロボロになった男が自由を求め叫んでいるような感じだろうか。REFLECTION前後のミスチルはとにかく四人の物語を強く強調しているように思う。コバタケと制作過程の中決別し、バンドメンバー四人が主体性を持ちMr.Childrenを作っていくというのが強く感じられた。ライブの中でもジェンがコール・アンド・レスポンスをしたり、田原さんとナカケーがMCで話したり。これまで桜井和寿一人のバンドという側面が強かったミスチルだが、そんな彼を支え続けてきたメンバーがいたということを再確認させられ、バンドっていいなと思わせてくれるのがこのアルバム。

 

「未来へ続く扉 相変わらず僕はノックし続ける」という歌詞は終わりなき旅の「閉ざされたドア」のその先にある物語を思わせる。そしてこれだけの年数を重ねてもまだチャレンジ精神を失っていないんだというバンド四人による宣言のような曲だ。

 

 まとめ

ミスチルがこれまで培ってきて持ち合わせる球種を全て投げたと櫻井は語っている。マスという概念が崩壊しかけている中で、これまでのミスチルの最も得意としていたお茶の間レベルに投げかける曲だけでは生き残れないという危機感がメンバーにはあったのだそう。そんな環境なだけあって、これまでミスチルファンにしか受け入れられなかったであろう曲も全て盛り込んだアルバムを出したということだ。REFLECTIONはいわばこれまでのミスチルの振り返りという意味合いと新しいミスチルという意味合いの二つを持っていたアルバムだったように思う。『HOME』や『SUPERMARKET FANTASY』の頃は客に与えることに専念し続けたミスチル。その反動としてファンとしては彼らのエゴの部分をもっとみたいと思うようになった。そんな中で彼らはバンド四人の物語を発売前のライブやドキュメンタリー映画、発売後のライブで作り上げた。

そして今もMr.Childrenは新たなチャレンジをしている。マスの消失という文脈からか、最近のミスチルからはコアなファンを大事にする姿勢が強く見られる。小規模なホールツアーの開催やマニアックなセットリストの構成などコア層に向けた活動が増えているように感じる。そしてREFLECTIONでは四人で作り上げていくサウンドを強調していた一方で最近のホールツアーではサポートメンバーを多く加え、よりゴージャスで彩りのある音楽を追求している。

ミスチル現象を終え、盤石な地位を気づき、富も名声も全て手にしてもなおバンドが進化し続ける。そんな普通じゃないことをやり続けているのがMr.Childrenなのだと思う。これからも彼らは新しいチャレンジで僕らをワクワクさせてくれるに違いない。

 

4回にも渡る長編の特集で書きたいだけ書かせていただきました。お付き合いいただき誠にありがとうございます!

dorgan.hatenablog.jp

dorgan.hatenablog.jp

dorgan.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

べスト盤に収録されていないアルバム曲でミスチルの歴史を振り返る③ (HOME~ブラッドオレンジまで)

これまで二回にわたってMr.childrenの歴史を振り返ってきた。

dorgan.hatenablog.jp

 

dorgan.hatenablog.jp

今回はアルバム『HOME』以降のミスチルを見ていきたい。私は『HOME』以降のミスチルは音楽に対してのスタンスが大きく変わったように感じる。これまでミスチルの音楽は彼ら自信を救うために奏でられてきたように感じる。しかし『HOME』以降のミスチル(というより桜井和寿)は誰かのために音楽を奏でるようになったように思う。このころ、彼自身の活動にもそんなスタンスの変化が表れている。2004年に環境問題や社会問題に対しての資金を集めるためのバンドであるBANK BANDを結成。その後2005年から2012年までの間毎年夏にap bank fesというイベントを開催。桜井自身この活動を音楽への恩返しと述べている。これまで音楽によって自分自身を救済し続けてきた彼の音楽への取り組み方が大きく変わったのはこの時だろう。

 

2006年のap bankで深海期には考えられないような当時の新曲「彩り」を披露した。その際のMCからも当時の彼の音楽に対する姿勢が垣間見える。

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そんな「彩り」も収録されたアルバム『HOME』のアルバム曲からまずは何曲か紹介していく。

アルバム『HOME』

Wake me up!

夜明けを祝福するかのような明るいメロディー。「表彰台に上った記憶なんかない それで何不自由なく過ごしてきた」や「革命は起きない ありきたりの日々を 祈るように生きよう」というフレーズがこのアルバムの世界観を作り上げている。

Another Story

演奏がおしゃれな曲。タイトルの「Another Story」というのは前作「靴ひも」の物語ともう一つの物語という意味。両方とも歌詞の中にバスが登場する。

PIANO MAN

「Another Story」と「PIANO MAN」はアルバムの中盤を飾っているが、比較的優しい雰囲気の曲が多い中この二曲はとにかく音楽で楽しませることに専念しているように感じる。

もっと

前作に収録された「僕らの音」と同時期にはできていた曲だという。911に関して歌った歌。「どんな理不尽もコメディーに見えてくるまで 大きいハート持てるといいな」という歌詞が秀逸。911という遠い世界の出来事を歌いながら、日常の悲しみにも寄り添える歌詞になっている。

やわらかい風

まさに『HOME』の世界観を忠実に再現している。ピアノやストリングスで優しい雰囲気を作り出している。春になり温かくなってきたころに聞きたくなる曲。

ポケットカスタネット

『Q』に収録されている「CENTER OF UNIVERSE」と同様、曲の途中でテンポが上がったり曲調が変わるというのはミスチルがよく使う手法。その後のライブでも何度か演奏されいる曲で、メンバーの思い入れも強いのかもしれない。「お天気がすぐれない日は君の心にある雨雲を 取り除いて太陽を差し出せる存在 そうありたい」という歌詞にまさに彼らのバンドとしての理想像が描かれているような気がする。

 

HOME(通常盤)

HOME(通常盤)

 

 

アルバム『SUPERMARKET FANTASY

終末のコンフィデンスソング

なんの変哲もない日常を描いた一曲。ギターのイントロやAメロの脱力した感じは「このアルバムは肩の力を抜いて聞いてくれよ」というメッセージにも感じる。音楽配信等がスタンダードになってきていた時代、音楽が消費されることが当たり前となりつつあった時代を憂いながらも、アルバムタイトルにもあるスーパーマーケットのように消費されることを受け入れ、とりあえず今を楽しもうという今作のコンセプトが感じられる一曲でもある。

 

ちなみにこの曲のタイトルから当初「ミスチル解散説」なるものが出たらしい笑 しかも結成20周年記念でこのアルバムを引っさげたツアーのタイトルも「終末のコンフィデンスソングス」というタイトルであっただけに、ファンの間で不吉な予感が出てくるのも納得。

少年

世界観としてはどこか「靴ひも」に似ている気がする。溢れる情熱と青春感。歌詞も秀逸。「日焼けしたみたいに心に焼き付いて 君の姿をした跡になった」「ひまわり熱りが取れなくてまだ消えずにいるよ」であったり、「蝉が死んでいったって熱り取れなくて」という表現からも夏の終わりの曲のように感じる。

ロック調の曲であるのだが、ギターがそこまで主張していないのがなんだかもったいない曲な気もする。この時期はプロデューサーの小林武の影響が最も強かった時期のようにも思える。『HOME』あたりから、コバタケの影響が強くなりすぎて、楽曲がピアノまみれになったなどという批判がちょくちょく出ていた。確かに深海期のミスチルはこの時代よりロック色が強かった。その当時のミスチルが好きなファンにとってはこの時代のミスチルの曲に刺激が足りないと感じてしまうのもわからなくもない。

口がすべって

桜井はこのアルバムを生活の中のお茶づけくらいに捉えてくれればいいと語っている。「口がすべって」そんな人生のバックトラックになることに徹しているように感じさせられる。桜井の中でエゴのようなものがこの時期完全に消えていて、内面吐露のようなものに全く興味がなくなっていた時代。この曲はカップルのいざこざを書いていながら、国家間の争いのような裏の壮大なテーマも込められた楽曲である。今度流れ星を見たら自分以外の誰かのために祈ろうというCメロの歌詞はまさに当時のミスチルの音楽そのものだ。

水上バス

地味にファンから愛されている曲。「水上バス」に乗りながら観光客に混じって笑って手を振る君という、めちゃくちゃマニアックなシチュエーションを歌っているのに、なぜか自分の経験に落とし込めるように感じさせてくれるのがこの曲の凄さだと思う。この曲もとにかく作り手のエゴがそぎ落とされている。このアルバムはミスチルビギナー向けという評価を良く受けるが、確かにこの曲は相当とっつきやすい。しかし一方で「ミスチルも丸くなってしまったなぁ」と思ったファンもいたことは間違いない。

東京

「口がすべって」「水上バス」「東京」の三曲は決して派手な曲ではないが、このアルバムの核となっていると僕は解釈している。くるりやきのこ帝国、ケツメイシ福山雅治など名だたるアーティストたちが名曲を残している「東京」というタイトル。ミスチルの「東京」が他のアーティストの「東京」と違うのは、東京出身者からの視点で東京が描かれているという点である。目まぐるしく変わり、愛着を持つ間もなく変化していく無機質なビルが立ち並ぶ東京をポジティブに描いている点が、このアルバムのコンセプトにピッタリだ。「この町に大切な人がいる」というフレーズは企業のキャッチコピーにも使えそうなクオリティー笑

羊、吠える

Aメロの脱量感がたまらなくいい。天頂バスや終末のコンフィデンスソングのAメロもそうだが、時々見せるこの脱力感のミスチルの一つの武器である。当時ミスチルは優しい音楽を歌うイメージを持たれており、バンドとしても、もはやわざわざ尖った曲を作らなくてもやっていけるような地位にいた。おそらく私生活でも子宝に恵まれ、再婚した奥さんとの生活に満足していたのだろうか。そんな中現状に満足してしまっている自分を憂いているような曲にも感じる。

 

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アルバム『SENSE』

I

このアルバムはMr.Childrenと小林武の音楽の才骨頂に達したアルバムだと思う。このアルバムはプロモーションも全くせず、センスプロジェクトと呼ばれる特設サイトにて「ドビウオニギタイ」という謎のメッセージのみが提示されたり、謎すぎるCMを売ったり、曲名とアルバムタイトルを発売まで一切明かさないという史上初の試みをして見せた。

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そんな中で一曲目がこのインパクトなのだからかっこよすぎる。HOME~an imitation blood orangeまでの丸くなったミスチルの中では異彩を放つアルバムとなっている。

I'm talking aout Lovin'

初期のような初々しさの楽曲だがさすがにベテランとなっただけあってかなり完成度が高い。

ロックンロールは生きている

ベスト盤にも収録された「擬態」と並んで。アルバムの核となる一曲。ミスチルは自他ともに認めるポップスバンドであるが、彼らの中にもロック魂が生きているという意思表示の一曲でもある。ちなみに『SENSE』のクジラが水面に出てくるジャケット。一年以上沈黙を続け、突如としてこのインパクトのある作品を出した当時のミスチルを象徴ている。ちなみに当初コバタケが考えていたアルバムタイトルの候補には「クジラ」という名前もあったそう。そんな水面から飛び上がったクジラとこの曲のイメージがぴったり合う。

ロザリータ

「ロックンロールは生きている」からこの曲への繋ぎがとてもいい。こういう完成度の高いものはやはりコバタケがいたからこそ作れたものなのだろう。憂鬱でけだるい雰囲気と終始おしゃれなアコギがなり続けている感じがいい。スナックのママが歌っていそうな昭和感溢れる一曲。決して派手な曲ではないのだが、管理人である私がミスチルを好きになるきっかけを作ったのが実はこの曲だった笑 おそらくミスチルファンの中で「ロザリータ」を聴いてファンになったという人はほぼいないだろう笑 

 

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アルバム『[(an imitation)blood orange]』

hypnosis

雰囲気で言えば「終わりなき旅」のような感じだろうか。「終わりなき旅」はギター中心のアレンジであるのに対して「hypnosis」はストリングスが中心となっている。デビュー20周年を記念するPOPSAURUS2012のインタビューにて桜井は「また終わりなき旅のように誰かの背中を押せるような曲が生まれたらうれしい」という旨のことを話している。そんな楽曲を目指したのが「hypnosis」なのかもしれない。しかし後に発売する「REFLECTION」に収録されている「足音」や「Starting Over」も同じような系統の曲だが、この二つの存在感が大きすぎて、「hypnosis」の影が薄くなってしまっている感はある。個人的な解釈ではあるが、この曲が次の作品となる「REFLECTION」に影響を与えている気がしないでもない。

イミテーションの木

とても温かい歌。田原さんのギターがとても聞いていて気持ちがいい。前作では「擬態」や「ロックンロールは生きている」にもあるように、「偽物に騙されるな!」というテーマがあったのに対し、今作では「張りぼてでも人を癒せるならいい」という対称的なテーマを持ってきているのが印象的。ブラッドオレンジというアルバムは批判意見も多く集めた。確かにこのような音楽はすでに『SUPERMARKET FANTASY』でやっているし、マンネリ化している感が否めない。そして後のインタビューでも明らかとなっているが、このアルバムが発売する前にコバタケは「POPSAURUSU2012」のツアーを境にミスチルから手を引こうと思っていたそう。しかしメンバーとしてはまだまだコバタケに残っていてほしいと思っていたらしい。

 

コバタケとミスチルの音楽は確かに前作『SENSE』で完成していた。そのままの構成でこれ以上新しい刺激を作れるような状況下にはなかったのかもしれない。そんな背景を踏まえずに曲として聞けば「イミテーションの木」は素晴らしい曲なのだが、当時のミスチルの文脈を踏まえると、多くのファンはもっと刺激のある物を期待していたのかもしれない。

インマイタウン

年末になると必ず聞きたくなる曲。ジャジーでおしゃれでかつかっこいい。未だにライブでは披露されたことがないが、ぜひライブで聞いてみたい一曲。ただ演奏と世界観の再現が難しそう。

過去と未来と更新する男

明るいポップス系の曲が多い中で異質な雰囲気を出しているのがこの曲。アルバム発売当時私が最も聴いた曲でもある。占い師が主人公となっており、恐らく震災の影響をかなり受けている楽曲。このアルバム全体に言えることだが震災の一年後に作られたこともあり、かなりそれが意識されているように感じる。この曲もそうだが、アルバムを通してナカケーのベースがめちゃくちゃかっこいい。

 

[(an imitation) blood orange](初回限定盤)(DVD付)

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まとめ

ここまでHOMEからブラッドオレンジまでの楽曲を見てきたが、この時期はミスチルがもっとも丸くなっていた時期かもしれない。ライブでも確かにピアノメインの楽曲が増えた。それをコバタケのせいにする意見もあるが、バンド全体としてこの時期は安定志向に入っていて、リスナーを感動させることにフォーカスを置いていた時期だったのかもしれない。この反動もあってか次回作にして最新作の『REFLECTION』ではミスチル史上最もインパクトの強いアルバムとなった。そして何よりコバタケが製作の途中で製作チームから脱退している。これにより、より四人のバンドとしての意識が強まった。次回はそのあたりの経緯やREFLECTIONの楽曲を紹介していきたい