ナサケモノの日記

Twitter: @nasakemono2016

本田圭佑のパチューカ移籍とセルフブランディングの旨さ

f:id:Dorgan:20170823144606j:plain

本田圭佑選手が今季より移籍したパチューカにてデビュー戦でゴールを決めたという嬉しいニュースが流れてきた。今日は本田選手のパチューカ移籍と彼のセルフブランディング術について考えてみたい。

パチューカ本田、デビュー戦で初ゴール「言葉にならない」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

www.youtube.com

パチューカはメキシコのイダルゴ州パチューカにあるサッカークラブである。メキシコの強豪でであり、北中米カリブ海の代表として、今年のFIFAクラブワールドカップへの出場も決まっている。

なぜヨーロッパを選ばなかったのか

これまで、ヨーロッパに所属していた選手の大半はヨーロッパ内で移籍するか、Jリーグに復帰するかの2パターンが主流であった。ヨーロッパは全世界から一流選手が集まり、世界最高峰の大会とも言われるヨーロッパ・チャンピオンズリーグが開催される地域でもある。ACミランとの契約が切れた本田は今夏、ヨーロッパ、中国、アメリカのメジャーリーグサッカーなどへの移籍が噂されていた。中国やアメリカはヨーロッパで活躍した選手が現役引退前に一稼ぎしつつ、マスに向けた知名度も高められるようなリーグである。しかし本田が選んだのはそのどれでもなく、メキシコのパチューカだった。

本田がヨーロッパを選ばなかった理由は「本田圭佑ブランド」の維持だったのではないかと思う。ヨーロッパで本田圭佑といえばACミランの10番ということでかなり名前も知れ渡っている。一方ACミランでは昨シーズン出場機会に恵まれず、プレーのクオリティーも全盛期に比べて劣ってきていると言われていた。そんな中スペインの中堅であるレバンテなどからもオファーが来ていたようであるが、恐らくヨーロッパの中堅以下のチームに行く事による「本田圭佑ブランド」へのメリットが小さい。

一方北米のメキシコにおいて本田圭佑という名はまだあまり知られていないという。以前テレビ朝日で中村雅史氏と退散した際、本田は「アメリカに行くと、自分を知らない人が多くて楽である反面、少し不満」という趣旨の発言をしていた。メキシコであれば北中米のチャンピオンズリーグに出場でき、アメリカ大陸の上半分に本田の名前が知れ渡ることになる。本田と言えば近年、ビジネスマンや教育者として世界を股にかけて活動することも増えており、世界中で名前が知れ渡ることは彼にとって大きなメリットだ。

来年のFIFAクラブワールドカップに向けた対策

今回の移籍の際にもう一つ注目されたのは来年のワールドカップに向けたコンディション調整ができるチームか否かという点だ。多くの選手はワールドカップ前チャレンジングな移籍をするより、出場機会が確実に確保できるクラブに移籍し、試合に出ながら代表に向けたコンディション調整をしていく傾向にある。そういった意味でもパチューカは本田に取って、出場機会が増える可能性がヨーロッパの強豪に比べて高い。本田自身も「パチューカが最も自分を本気で必要としてくれていると感じた」という発言をしていた。また、日本代表は国際戦にて、アメリカ大陸(特に南米)に対して苦手意識が強い。そういった理由もあり、ヨーロッパとスタイルの違うサッカーに身を置き、来年のワールドカップに向けた備えという意味でも今回の移籍は価値のあるものだといえるだろう。

まとめ

本田圭佑という人間は常にファンたちにサプライズを起こしてくれる。それはピッチ上だけでなく、彼の人生そのものが常に前例にとらわれない生き方だ。先日のデビュー戦でのゴールも含め、今後も彼の起こしてくれるサプライズに期待しつつ、多くの人々の人生に良い影響を与え続けてほしいと思う。