「亀田興毅に勝ったら1000万円」に見たYoutuberジョーのセルフプロデュース力の高さ

 
昨日はAbemaTVにて生中継された、「亀田興毅に勝ったら1000万円」という番組が1420万人アクセスを記録し、Abemaのサーバーがダウンしたことがネット上で話題を呼んだ。私は生では見れなかったのだが、AbemaTV公式Youtubeにアップされた二試合はすでに視聴した。2人目の挑戦者であるYoutuberジョーのセルフプロデュース力がすごかった。ジョーブログのジョーに見る今後の社会において必要とされる人材について考えてみる。

惜しくも亀田興毅に敗れたジョー。しかしチャンネル登録者数数は約8万人増える

試合では善戦を見せ、その親しみやすいキャラクターからロンブーの田村淳氏やZebra氏にチャンネル登録をされるなど、一夜にして彼は視聴者1420万人に名を知らしめた。戦いから二日後の5月9日現在、試合前の51万人からチャンネル登録者数が8万人増えて59万人以上にまで伸びている。チャンネル登録者数の価値は小さいとは言えこれだけ多くの人に認知されたというのは大きいだろう。

ジョーに見るこれからの社会の生き抜き方

これまでジョーのようなフォロワー数や影響力を獲得するには、発信側の枠の小さなマスメディアに取り上げられる必要があった。しかしYoutubeやその他の媒体が普及した昨今、マスメディアに取り上げられずとも影響力を持つことが可能となった。そして今回の亀田興毅の企画に名乗りを上げ一躍その名を1000万人以上にとどろかせることに成功したジョー
 
彼の凄いところは命知らずのバカな所とコンテンツの制作能力だと思う。
 

いい意味でバカ

堀江貴文氏もよく言っていることなのだが、成功するのはバカか天才だけだそうだ。そして中途半端に先のことを考えて行動を躊躇する小利口が一番成功しないということを著書などで語っている。私もその意見には大方賛成だ。モチベーションさえあればバカでも協力者が表れる。ジョーは恐らくバカであるがモチベーションが半端ないタイプだ。彼の動画を見ていると彼は一人でコンテンツ作成をしているのではなく恐らくカメラマンや企画を人がついているのではないだろうか。これらのことからもモチベーションのある人物には人や金が集まってくるという事実がよくわかる。

コンテンツ製作能力の高さ

ジョー自身というよりは、彼とその周りにいるメンバー(?)のコンテンツ制作能力は非常に高いと思う。亀田興毅を倒したら1000万の企画に飛びつき、前後で特集動画のようなものを組んでいる。おそらく「亀田興毅に勝ったら1000万円」の番組に出ていた挑戦者の中で、その後の反響をもっとも受けるのはジョーだろう。彼は試合前のトレーニング動画や調印式と番組の舞台裏などをコンテンツとして製作し、それらのコンテンツは恐らくあの番組を見た後に彼のチャンネルを訪問した人にはほぼ確実に見られているらだろう。
先日当ブログでも取り上げさせていただいたヒカキンさんもそうだが実はYoutuberというのは地味な仕事だったりする。ヒカキンの場合コンテンツ制作は彼一人で完結している。
ジョーの場合は彼らを初めとするチームメンバーのコンテンツ力の高さで今後のYoutubeを引っ張っていくようなチャンネルになっていく可能性も十分に考えられると思う。

まとめ

好きなことに突き抜けられる人材が活躍できる時代になりつつある。ブロガーのやぎぺーさんやはあちゅうさん、イケダハヤトさんなどもともとは文章の執筆の素人であった人材が一流のブロガーとしてネットの力で成り上がることができる時代。素人の撮影した写真がプロによる写真より高く売れるような時代に僕らは生きている。ジョーの場合恐らくこれまでの時代であれば有害な青年として扱われてきたような人材だった。しかし過激で勝つ極端な彼の作るコンテンツはヒットの可能性を十分に秘めている。これらのプロを超える素人は恐らく現在の義務教育のシステムからは中々出てこない。彼のようにチャンスがあれば飛びつくような人材をいかに増やしていけるかが今後の社会をより面白くするためキーになってくることは間違いないだろう。